~十二単とは~
❇平安時代、成人女性が宮中の儀式の際に着用していた装束です。
 十二単という呼び名は俗称で正式名称は「唐衣装(からぎぬも)」と言います。
 「十二」は多いということを表していて昔は着る人によって枚数はさまざまでした。
 20枚以上重ねたと言う話も残っています。
❇着用している袴の色は
  未婚女性は濃色(こきいろ 紫色)
  既婚女性は緋色(ひいろ 紅色)
 と決まっています。
❇現在では、皇族女性が儀式の際に着用します。
❇複数のきものを重ねてできる色の組み合わせの事を「襲色目(かさねのいろめ)」といい、
 その配色は 200にも上ると言われています。
 日本の四季折々の植物などを表す呼び名がついています。
 また、フォーマルの着物に見られる重ね衿(伊逹衿)は、十二単の重ね着からきています。
 
❇着付けは、前方(まえかた)後方(うしろかた)髪持ち(かみもち)の3人で行います。
 たくさんの枚数のきものを2本の紐で着付けていき、最終的には1本の紐で仕上げる
 特別な方法です